こころゆくまで

お好きな記事で心ゆくまでおくつろぎ下さい

こころゆくまでの新着ブログ記事

  • 漱石の言葉①

    今日の言葉145 愛嬌というのはね、自分より強い者を倒す柔らかい武器だよ。 (夏目漱石)文豪、出典「虞美人草」 「虞美人草」 項羽と虞美人の悲しい物語を思い出してしまいます。 「四面楚歌」 漢の劉邦と楚の項羽。楚漢戦争の最後の戦いは「垓下の戦い」として知られています。 四方どこを向いても祖国「楚」... 続きをみる

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  • 人は人と共に生きる存在

    人は一人では生きてはいけません。最近再び、トム・ハンクス主演の2000年のアメリカ映画「キャスト・アウェイ」を観て、つくずくそのことを感じさせられました。 トム・ハンクス演じる主人公のチャックが無人島に漂着し、一個のバレーボールに「ウィルソン」という名前をつけるのです。しかし、単なるバレーボールに... 続きをみる

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  • 前後際断

    「前後裁断」とも記されてある言葉ですが、もともと仏教の禅宗より出た言葉と拝します。道元禅師の「正法眼蔵」の「現成公案」巻にも出てきます。曰く、「しるべし、薪は薪の法位に住してさきありのちあり、前後ありといへども前後際断せり」。また沢庵禅師の言葉にも引用されています。 もう少し「前後際断」の意味を考... 続きをみる

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  • 人間力

    【人間力】 人間力というのは、自分が身につけた服を脱ぎ捨てて裸になった時の力のことです。生まれてから今日までの間に色んな服を身につけたのが大人の人間。その服とは財産、地位、権力、知識、名声。それらをすべて脱ぎ去っても、なおかつその人間が持っている力。それが人間力。つまり、裸一貫で勝負できる力のこと... 続きをみる

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  • 悩みと幸せ

    悩みのほとんどは人間関係によって引き起こされると言われています。今日はこの事を考えてみたいと思います。 いつもそうですが、人に対して何かを「しなければならない」って思っていたら、それは「やりたくなくても、やらなきゃならない」ということですから、自分にとっては苦痛に感じることもあるわけなのです。 そ... 続きをみる

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  • 二律背反を超克する

    笑うのも人間だけ。悩むのも人間だけ。不幸を感じるのも、幸せになりたいと願うのも人間だけ。 不幸を感じるから、幸せになりたいと願う。幸せになりたいと願うから、悩みが生じる。悩みが生じるから、何とかしようと、もがき苦しむ。苦しみを無くしたいから、一生懸命笑って、苦しみを追っ払おうとする。ニーチェ曰く「... 続きをみる

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  • 幸せを呼ぶ三つの言葉

    第一の言葉「ありがとう」 私達大人は子供達によく「感謝の心が大切です」とか「感謝の心を持ちなさい」とか言うのですが、感謝の気持ちというのをもっと端的に一言で表して「『ありがとう』って言いましょう」と言えばわかりやすい。そうなのですね。子供というのは確かに「感謝の心が大切だ」と言えば、それはわかるの... 続きをみる

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  • 教育とは洗脳である

    「洗脳」というのは、もともと戦後の中国共産党の思想改革を個人に施すことに対して名づけられた言葉なのですが、現代では「ある特定の価値観に人々を教え導くこと」と解されています。つまり第二次世界大戦中は日本国内は軍国主義によって洗脳され、敗戦後はアメリカ資本主義によって洗脳され、今は民主主義とか何とか言... 続きをみる

  • 神様も引きこもる

    日本の教育問題を考えるとき、避けては通れないのが「引きこもり」なのです。日本初の引きこもりって、誰あろう天照大御神なのです。このようなことを言うと神様に失礼かもしれませんが、あのお方が世界の引きこもり第一号なのでございます。ですから、この日本国の引きこもりって時の必然なのです。元々のご先祖様がなさ... 続きをみる

  • 龍馬と平和

    坂本龍馬という人の特徴は、人との出会いを通して、時とともに、自分自身を大きくしていったことにあります。まず、初めは土佐藩が彼には小さくなりすぎました。そして彼は、平然と脱藩。この当時、誰もが自分の藩を尊皇か佐幕か、いずれかにしようと、あくせくもがいていた時代にあって、藩が自分に小さいから出ていく、... 続きをみる

  • つれづれ随想

    ◆「笑顔」と「幸せ」 「人は幸せだから笑顔になるのではなく、笑顔でいるから幸せになれるのだ」といわれております。先日、NHKラジオのアナウンサーが次のようなことを言っておりました。「幼児は1日平均400回笑うのですが、それが大人になると1日平均15回に減ってしまうのです」と。こんなにも差があるのか... 続きをみる

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  • 雨にも負けず

    雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体を持ち 慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている 一日に玄米四合と 味噌と少しの野菜を食べ あらゆることを  自分を勘定に入れずに よく見聞きし分かり そして忘れず 野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて 東に病気の子供あれ... 続きをみる

  • 「夢」と「志」

    「夢」と「志」ということについて考えてみます。赤塚高仁先生がその著書「ヤマト人への福音」の中で次のようにおっしゃっておられます。「一人の人の夢は、その人が死ねば消え去ってしまいますが、志というものは、その人が死んでも継承されてゆくものであります」と。 ですから、「世界平和」、「世界不戦」というのは... 続きをみる

  • 学校の存在意義

     「なぜ管理職にならないのか」と多くの人たちに言われてきましたが、私は野村監督の言われる「生涯一捕手」を貫くことを始めから決めておりました。「子供が好きで教師になった身」それを貫くのが我が使命かと。校長は授業もないし、子供とも遊んでやる時間も取れないし、出張ばっかりやし、教育委員会の言いなりにしな... 続きをみる

  • 恩師に捧ぐ

    【一人の人との出会いを大切に】  結婚式に出られたことありますか。受付で座席表をもらいます。それで自分のすわる場所を確認するのですが、それと同時に私達が気にするのは、隣にすわられる人は誰なのかということですよね。知ってる人だったら、ちょっとホッとしませんか。逆に右も左も知らない人だったら、ちょっと... 続きをみる

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  • 他者への攻撃は無知から始まる

    バッシング(bashing):激しく非難・攻撃すること バッシングには二種類あります。すなわち、「無知によって起こるバッシング」と「故意によるバッシング」の二つです。人は自分にとって理解できない物を攻撃するという習性を持っています。これを無知によって起こるバッシングといいます。これは「知らない」⇒... 続きをみる

  • 交通事故を経験して

    それは昨年の11月10日木曜日のことでございます。私は肺癌に冒された母の見舞いを終え帰宅中の出来事でした。 車でCDを聞きながら山道を運転しておりました。おりからの突然の雨でございました。私は上り坂のその道を上っておりましたが、前方から車が下ってくるのを発見。道が狭いので、これは危ないから待ってお... 続きをみる

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  • 教員として(部活動を考える)

    1.はじめに  35年前の昭和56年の新規採用の時に初めて、私は卓球部の顧問になりました。以来35年間、ずっと卓球部の顧問をやらせていただいてきました。しかし私は教員になる前は卓球などやったこともない、まったくの素人でした。いや、今でも自分の選手と試合をすれば、必ず負ける自信があります。そんな私が... 続きをみる

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  • 夢と志(龍馬の生き方に学ぶ)

    こころざしを果たして いつの日にか帰らん 山は青きふるさと 水は清きふるさと 言うまでもなく、童謡「ふるさと」の三番です。「夢」は見ているだけでもいいのでしょう。見ているだけで夢が終わったとしても、「あれは夢やったんや」で済ますことができる。ちょうどウィンドウショッピングのようなものです。実際に買... 続きをみる

  • 教員として(人を育てる)②

    私の中学校教員としての最後の実践場所と思っているのはM中学校でした。この学校で赴任2年目に入学してきたのが、西日本最大の広域〇〇団といわれた組織の会長の一人息子のK君でした。結局私は、この子を3年間担任することになるのですが、当初は入学前から〇暴担当の刑事さんが学校にやってきて、校長先生と担任にな... 続きをみる

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  • 教員として(人を育てる)①

    私には教員としての人生もありました。若い頃は生徒指導の教員として指導に当たることが多かったと思います。私が生徒指導をやっていた頃のことです。当時私はY中学校に勤めておりました。そのY中学校は超ヤンキー学校で、その中でも近隣の中学校にその名前をとどろかせていたF君という番長のネームバリューはすごいも... 続きをみる

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  • 弟と私

    私には弟が一人おりました。彼は私より三つ年下で、重度脳性小児麻痺という大病を抱えて生まれてまいりました。片手の手のひらに乗るくらいの超未熟児で誕生した彼は、医師からは、命を取りとめるのは困難であるとの宣告を受けます。しかし、そこを何とかしてほしいとの両親の懇願によって、体中にありとあらゆる薬剤が投... 続きをみる

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  • 今日の言葉120

    世の中には、沢山の幸福に恵まれながら、たった一つの不幸のために、自分を非常に不幸な人間だと思っている人もあるし、それかと思うと、不幸だらけの人間でありながら、自分で何かの幸福を見つけ出して、勇ましく戦っていく人もある。 (下村湖人作、「次郎物語」より) 今日は「次郎物語」からの引用です。「たった一... 続きをみる

  • 父と私

    今日は私の生い立ちの話をさせていただきたいと思います。私は福岡県飯塚市の生まれですが、父はもともと博多の人で、大正生まれの気骨のあるいわゆる頑固一徹な人でした。太平洋戦争において、父は南方の戦場に赴き、そこで終戦を迎えることになりましたが、海軍に所属しており、高専の出身だったので戦闘機の整備士をし... 続きをみる

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  • 教育と龍馬の生き方

    まず、私が考える教育についての見解を述べさせていただきたく存じます。 今からもう、30年も昔の話でございます。当時は私も30歳の中学校教諭駆け出しの頃でございました。私のクラスに、学校でも最も勉強のよくできる子供がおりました。英語の試験では毎回満点。全教科でも、平均点は常に95点以上という秀才でし... 続きをみる

  • 夢と志(坂本龍馬の生き方)

    こころざしを果たして いつの日にか帰らん 山は青きふるさと 水は清きふるさと  「夢」は見ているだけでもいいのでしょう。見ているだけで夢が終わったとしても、「あれは夢やったんや」で済ますことができる。ちょうどウィンドウショッピングのようなものです。実際に買わなくても誰からも文句は言われません。「こ... 続きをみる

  • 愛と恋

    好きであるということ。つまり、恋しているということと愛の違いは何でしょう。 自分の幸せのためというのが恋。つまり、恋は相手からも好意を得たいと思います。しかし、愛というのは完全な利他の精神。一切の見返りを求めることなく、ただひたすらに相手の幸せのために、自分の持つすべてを与えていこうとする生き方の... 続きをみる

  • 今日の言葉

    私は毎朝、この「今日の言葉」というものを、ラインやメッセンジャーで、約400人のメンバーに1年365日お送りしております。平成27年4月1日より開始して、今年で4年目に突入しました。このブログにも時々あげさせていただこうと思います。内容は過去、現在の著名人の言葉なのですが、ただそれだけですと、面白... 続きをみる

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  • 親と子の話

     親の役割は、子供の命を守ることです。次に、親の役割は、子供によって一人前の親にしてもらうことです。  親の条件は、子供を信じることです。次に、親の条件は、子供のために、命を投げ出すことです。  どうしても、我が子だから、親である自分の方が上で子供を下に見てしまう傾向が私達にはありますが、本当は、... 続きをみる

  • 幸せな人となるために

     まず、幸せとは物ではないから手に入るようなものではありません。ですから探しても見つかるはずがありません。このことはメーテルリンクの戯曲「青い鳥」でもおわかりのことだと思います。  ある日、チルチルとミチルの兄弟が幸せの青い鳥を探して旅に出る。しかし、どこに行っても見つからずに、帰ってくる。そうす... 続きをみる

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  • 未来を信じる

     小学校5年生の音楽の教科書に「BELIEVE」という曲があります。 BELIEVE  【作詞・作曲】杉本竜一 1.たとえば君が 傷ついて   くじけそうに なった時は   かならずぼくが そばにいて   ささえてあげるよ その肩を    世界中の 希望のせて    この地球は まわってる    ... 続きをみる

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  • 「愛」について

     今日は「愛」についてですね。  まず、「愛」の語源は「受」と同じように「受」から「又」を取った残りの上の部分。これはですね、人がお腹一杯で苦しんでいる様子を表しているのです。その下に「心」があって、つまり心の中が一杯になって苦しんでいる様子。一番下の「夕」を伸ばしたやつは、人が足をひきづって歩い... 続きをみる

  • 幸せに生きる

        一人の人が生きていく時にぶつかる最も根源的な疑問というものがあると思います。それは、人は「何のために」生まれてきたのか。そして「何のために」生きていくのか。この二つではないでしょうか。  昔、大学時代に西洋倫理の授業中に教授が話していた言葉を思い出します。「今、セーヌ川に架かる橋を歩いてい... 続きをみる

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