こころゆくまで

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人は人と共に生きる存在

人は一人では生きてはいけません。最近再び、トム・ハンクス主演の2000年のアメリカ映画「キャスト・アウェイ」を観て、つくずくそのことを感じさせられました。


トム・ハンクス演じる主人公のチャックが無人島に漂着し、一個のバレーボールに「ウィルソン」という名前をつけるのです。しかし、単なるバレーボールに過ぎないウィルソンを邪険に扱った直後に、「ごめんよ」と言って謝るシーン。そこからチャックにとってウィルソンはかけがえのない友となっていくのです。


最後に、チャックが筏での脱出を試みた際に、海に流されたウィルソン。どんどん遠のいていくウィルソンに謝る事しかできないチャック。そして大声で「ウィルソーン」と叫ぶシーンが何とも印象深く視聴者の胸を打ちます。そしてウィルソンを失ったチャックは初めて大声を上げて子供のように泣きじゃくり、ついに生還する気力と希望をも失い、オールを海に放つのです。


この映画を観ると、私達はつくずく一人では生きていけない存在なのだということを思い知らされます。と同時に自分の周りを振り返る機会を得るのです。すると、家族がいて、友がいるこの日常を当たり前と思っている自分が見えてきます。


これでいいのだろうかと、ふと反省を迫られる一瞬です。親がいるということ、妻が、夫が、子供が、兄妹がいるということ。友がいるということ。これがいかに幸せなことであるのか。明日はいなくなっているかもしれないのに、「そんなことは絶対にない」と安易に信じ切っている自分がそこにいるのです。


「親孝行、したいときには親はなし」とはよく言いますが、親に限らず、自分の周りに今存在する人々が、明日もまたそこにいるという保証はどこにもないのです。情けないことですが、実際に失ってみて、そのありがたさが初めてわかるのです。


もし、明日はその人がいなくなってしまうということがわかっていたとしたら、それでも、あなたは今日、その人にぶつけてしまった同じ言葉をその人にぶつけることができるのでしょうか。それはあなたの明日に「後悔」の二文字を残すだけではないでしょうか。


そこに、すべての今日の出来事を当たり前のこととして感謝を忘れて過ごしゆく私達の姿があります。何気ない毎日の日常に、そして自分を取り巻くすべての人々とすべての環境に感謝を忘れずに生きていきたいと思っています。





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